不動産投資における失敗の原因
不動産投資は「アパート・マンションを購入することで利益を生み出すアクション」のことです。
多くの場合は「購入した物件を貸与し、家賃として利益を出す」というのが一般的となります。
このことよりわかるのは、不動産投資で一番考えなければならないのは「アパート・マンションの経営」だということです。
多くの人が「投資」という言葉をそのまま受け取ってしまい、「いかにいいマンションを買うか」というところだけを見てしまいます。
しかし、投資したお金を回収したい心理が働く以上、「利益を出すこと」に注力しなければいけないのです。
「経営」を見据えられず「物件の購入」で走りきってしまった人は、往々にしてアパート・マンション経営に失敗してしまい、不動産投資も失敗に終わってしまう傾向にあるのです。
まずはそのようにならないために、知識をつけることが大切になります。
先輩の失敗に学ぶ不動産投資
不動産投資は「不動産」という高価なものを扱う投資です。できることなら失敗はしたくないものですよね。
しかし、いつの時代も「失敗をしてしまった投資の先輩」というものは存在するのです。
彼らには申し訳ありませんが、私たちが同じ失敗を繰り返さないためにも、以下のような過去の事例から不動産投資の失敗を防ぎましょう。
個人での管理の大変さ
かなり条件の良い新築マンションを購入したので、投資が順調に進んだ「Aさん」がいました。彼女は「サブリース」で不動産を経営していました。
しかしこのまま順調に進めば、サブリースにかかる「家賃の10%ほどの費用が勿体無くなる」と感じてしまい、サブリース契約を解消し、「自分で管理」を始めることにしました。
ところが、自分で管理を始めて1年ほどで「大規模な入居者の入れ替わり」が発生し、それに伴い「空き部屋を埋めるために自分で入居者を探す」ことに。
仲介会社を通さない入居者活動は困難を極め、やがては赤字に転落し、過去の自分と「10%」に泣くこととなりました。
情報収集を怠り赤字転落へ
地方の有名国立大学のそばにたまたま良質なアパートが売りに出されていたので、即断即決で購入した「Bさん」がいました。
不動産屋から聞く情報も、自分が調べたアパートの価値に照らし合わせても良い物件だったので、圧倒的に「運が良かった」としか言えないような巡り合わせで物件を手に入れた喜びに浸っています。
しかし、来年の4月から大量に応募があるだろうと思っていた入居者はほとんどありませんでした。
理由は「国立大学のキャンパス移転」によるもので、来年4月からの新入生は全員新しいキャンパスに入学することが決定していたのです。
このことを知らなかったBさんは不動産投資に大失敗し、ローンの返済に頭を抱えることになりました。
失敗例から上手い不動産投資へ
こうした失敗例は一部の「勉強不足な経営者」からなるものです。
同じ失敗をしないためにも、事前に蓄える知識は「投資」だけでなく、「経営」にも十分着目すると良いでしょう。